大学教員から見て院生っていったい何なんだろう。

ただの愚痴なので、読みたくない人はスルーして下さい。

大学の研究における私の専門はSTMやAFMといったSPM(走査型プローブ顕微鏡)である。
SPMってなんぞや。って人には原子の見える顕微鏡と大ざっぱに説明している。

具体的な私の作業領域は、顕微鏡のメカニカルな構造を作ることとと、
測定回路を作ることであり。それの初期性能評価をもって卒論としている。

さてさて、表題の件に移る。表題のような疑念を抱く事となった発端は学科改変に伴う新規授業にある。
各研究室を回って、そこで週に90分2回ずつ研究を体験するというもので、
担当機材の金額(1年生に高価な機械を任せるのは難しい)を理由に、
TA(Teaching Assistant)を引き受けた。

当初は教員の作成したAFMを用いて原子像を得るという話で進んでいて、
私はそのAFMの修復を行っていた。そのAFMは後々自らの研究に生かすという話で、
教材の作成も追加されたが、4年生への教育にもなると思い納得していた。

しかし、先週頭に転機が訪れる。AFM修復するにつれ、現状の体制でこれを運用できるか、
疑念が生まれたのである。それを相談したところ、使えないかもしれないと言われ、
確認する時間が無いからと、私が4年次に設計したSPMを使うという方針に
突如変更されたのである。

これには、二つ問題があった
1,SPMは現在4年生が運用しており、練度から言って途中故障する可能性が高い
2,原子像を得るという今回の用途は、設計時に考慮にいれていない

とくに2番目が致命的であり、原理的には可能だが当然のごとく仕様上の問題点がでてきた。
そのため機械仕様に合わせて回路を変えるということになり、測定を行った結果、
回路の一部が壊れている事が発覚した。自分の研究機材を9月末までに、
設計するよう言われていたので、回路の運用は4年生に任せていて、
状況を把握していなかったのだ。

そこで慌てて先週金曜日に交換用ICの見積もりをとるべく、教員の指示に従い、
メールを送った上で、業者に電話で急ぎとの旨を伝えた。

そして本日火曜日、担当教員に言われた言葉と私の疑問は次の通り。

・急かしの電話は社長に入れたのか
社員に連絡を入れているのだから、それは伝わっているはずで有り、
わざわざ社長に入れる必要性が疑問である。
他の大手業者でも値段は高いが扱っているのは確認が取れているのだから、
わざわざ安いとはいえ時間が無いのに納入の遅い会社に頼む必要性はあるのか。
という反論に対し、
・お金を使えという考え方はやめろ
いや、納期短縮で金を積むのはアタリマエである。(言わない)

・もっと速く取りかかるべきでは無かったか
当初の方針を先週になって曲げたのはどこのどいつだ。
そもそも話をしても、状況は改善しないのに無駄である。反論しない。

・4年前はちゃんと今使っている回路で原子像がとれた
4年前私は居ないし、正常稼働している状態を私は知らない。そもそも4年前とは、
機構部分が異なり、その機構は原子像を撮ることを目的として設計されていない。
(この話は何回目か解らないのでもう何も言うまい)

そして、先週の調査の結果で最初のAFMが運用可能であるという確認がとれていた。

もはや無茶苦茶である。

・想定用途外使用で原理的にはできるからやれと言う。
・先週方針を変えたくせに、取りかかりが遅いという。
・相手の返答を待たずして、いきなり上と話をしろという。
・教員が自分が使っていた機材なのに、その仕様を把握していない。

そして最後に言われた言葉、

金曜日までにできるのか不安だ。

それを聞いて私は会話を打ち切りその場を立ち去った。私の飲み込んだ言葉は

私に任せられないと思うのであれば、どうぞご自分で。

もはや、想定外用途に用いるという時点で私の研究との関係は薄く、
そのマニュアルを書けと言われても、私の研究にプラスアルファはない。
TAを引き受けているのは間違い無いが、事実上の新規開拓であり、
時間外労働として費やしている時間は少なくなく、ただ働きである。

私は、便利屋じゃないし。業者じゃない。金取るぞ。と言いたくなる。
というか、回路やプログラムでお金取ってる身分なので、大学院をやめたくなる。

ちなみに、教授の方は私に研究外の事をさせたときには、
ごちそうしてくれたりするので鬱憤は無い。だから余計にその教員に、
研究外で命令されることに鬱憤が溜まって、こんな記事書いたのだろうと自己分析してみる。

ちなみに、まだ原子像を得るのには成功していないけど、
9時には大学に行ったのでちゃんと寝るべく19時に帰った。

人に文句を言った当の本人は15時に来て18時にはもう居なかったけど。
(人それぞれ事情があるのだから、こんな事はよい子は言わないw)

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